かんじ

I

かんじ【冠辞】

(1)語に冠して修飾を加える詞(コトバ)。

(2)枕詞(マクラコトバ)。

II

かんじ【完治】

⇒ かんち（完治）

III

かんじ【官事】

官に属する事柄・仕事。 公事。

IV

かんじ【官寺】

(1)律令制下， 伽藍の造営や維持の費用を国家から受けた寺。 国分寺など。

(2)鎌倉時代， 幕府が特に保護した臨済宗の五山十刹など。

V

かんじ【官次】

官の上下による席次。

VI

かんじ【寒じ】

〔動詞「寒ず」の連用形から〕

身にしみるような寒さ。

「今年は別して～が強いのと/新世帯（秋声）」

VII

かんじ【寛治】

年号（1087.4.7-1094.12.15）。 応徳の後， 嘉保の前。 堀河天皇の代。

VIII

かんじ【幹事】

(1)会や団体などの世話役。

「旅行の～」「同窓会の～」

(2)中心となって業務をつかさどる役。

「～長」「常任～」

IX

かんじ【感じ】

(1)外界の刺激によって生じる感覚。

「指先の～が鈍る」

(2)物事に接して感じたこと。 印象や感想， 感触など。

「夢を見ているような～だ」「～が悪い」

(3)そのものらしい味わいや雰囲気。

「効果音で祭りの～を出す」

X

かんじ【漢字】

中国で作り出され， 今日も用いられている表意文字。 原則として， 一字一音節で一語を表す。 殷墟から出土した紀元前一五世紀頃の甲骨文字が現存最古のもの。 日本に伝来した漢字としては， 一世紀頃の貨泉や委奴国王(ワノナノコクオウ)の金印などが古い。 現在， 中国・韓国・日本で使われている。 五万字ほど作られたが， 一時代で実際に使われたのは五千字程度。 日本で作った「働」「榊」「峠」などの国字も， 一般には含めていう。 本字。 真字。 真名(マナ)。 男文字。

→ 仮名

XI

かんじ【甘辞】

巧みな， 口先だけの言葉。 甘言。

XII

かんじ【監事】

(1)〔法〕 法人の財産および理事の業務執行を監査する機関。 会社では監査役と呼ばれる。

(2)団体などの事務を受け持つ役。 また， その人。

XIII

かんじ【監寺】

⇒ かんす（監寺）

XIV

かんじ【莞爾】

にっこりとほほえむさま。

「～として笑う」

XV

かんじ【閑事】

実生活に役立たないこと。 むだごと。